遠浅の海、羊の群れ。

羊の群れは、きまって遠くの向こう岸で、べえやべえやとわなないている。

眠たくない

長いこと不眠症を患っているせいか、夜中に熱中して活動することに強い抵抗感がある。 自分が不眠症であると自覚するまでは、僕にとって夜は様々に全能感をもたらしてくれる存在であった。 持てる能力のすべてにデバフがかかる、みたいな。 「夜」という環境…

眠たくない

長いこと不眠症を患っているせいか、夜中に熱中して活動することに強い抵抗感がある。 自分が不眠症であると自覚するまでは、僕にとって夜は様々に全能感をもたらしてくれる存在であった。 持てる能力のすべてにデバフがかかる、みたいな。 「夜」という環境…

雑記

とかく格式ばった捉え方ばかりをしてしまうほうなのだと思う。 「テーマ」とか「構成」とか、出来栄えばかりを気にして、「とりあえずやってみる」というのがなかなかできない。 恥をかくのが怖くてパーティーに参加できない人のようだ。 さっきも、「ブログ…

暇すぎて

今夜、暇で暇で仕方なくて、何の気なしに昔使っていたブログアカウントにログインをしてみた。 「書く筋力」というのも、鍛えていないと衰えるようで、なにか書こうと思っても久しぶりすぎて頭がうまく働かない。 Mixiが全盛の頃、毎日アホみたいに長文の日…

雑記

文章を書いていると、自分が今までよりも少しだけ高尚な存在になれたような気がするから不思議だ。 僕はあくまでも心の内側に沈み込んでいきたい。 世の中は、騒がしいけれど、僕に直接的に影響は与えない。 僕は音楽も映像も画像も要らない。 テキストだけ…

祈り

さっき思ったんだけど、僕はどうやら文章を書くのが好きみたいだ。 このところ、僕は、何にも夢中になれないことに不安を感じていた。 SNSで見る友人連中(実際に相互で知っているとは限らないのだけれど)は、仕事だったり、家事だったり、趣味だったり、コ…

タイピング

子どもの頃、パソコンのキーボードを叩くのが好きだった。 最初はチャットだったように思う。 まだ、ISDNの時代で、通信料が安くなる深夜を狙って、どこの誰ともも知らない相手と、掲示板でチャットをしていた。 そのときのハンドルネームはなんだったか…

タイピング

子どもの頃、パソコンのキーボードを叩くのが好きだった。 最初はチャットだったように思う。 まだ、ISDNの時代で、通信料が安くなる深夜を狙って、どこの誰ともも知らない相手と、掲示板でチャットをしていた。 そのときのハンドルネームはなんだったか…

手記

道具を揃えれば、また何か新しいことに打ち込めるんじゃないかと僕は妄想する。 しかし、変な勢いで素晴らしく便利な物を手に入れたとしても、使わなければただのガラクタにすぎない。機械ならば起動せず、モノならば埃を被り、 夢中になれない。 本当にいい…

猫に小判、豚に真珠、私にsampleTank、それはまるで積ん読

それこそ、十代の頃からの趣味なのだが、DTMをやっている。 DIYではない、DTMだ。 デスクトップミュージック、略してDTM。実生活ではまるで役に立たない言葉なので今すぐ忘れてもらって構わない。 ちなみにDIYはDo It Yourself(自分でやる)の略だ。 こっち…

いつからだろう、目標を立てなくなったのは

いつからだろう、目標を立てなくなったのは。 若かりし日はあんなにも「〇〇までに〇〇する!」が好きだったのに。 いつからだろう、そういう輝かしい感じに疲れてしまったのは。 そんな気持ちの根っこには、「目標と挫折はセット」だという思考回路が働いて…

不眠症が悪化しまして

不眠症を患っている。 十年ほど前に入院をした際、眠れなくなり、それからずっと睡眠薬を処方してもらっていたのだが、とうとう同じ薬が効かなくなったらしい。 だから「眠れない」と感じてから、倍量を飲んだところ、いったんは眠れるようになった。 それか…

僕にはレビューが書けなかった

映画をよく見る。ひとりで。 たまには、友達と。 それで、先日も「日本初の18禁BL実写映画!」という触れ込みに釣られて池袋まで映画を観に行ってきた。 面白かった。 が、まあ、いろいろ思うところもあったので、この気持ちは映画レビューとして、上映…

随筆というジャンルの奥ゆかしき

久しぶりに紙の本を買った。 『文藝春秋』である。 生来読むことが好きなくせに、最近はスマホにばかり時間を取られているなと感じて、タイムイーターに対する反骨精神で、近所の書店を訪れた。 本棚に本が埋まっていない、中学・高校の参考書やなんかをメイ…

書いてみたいもの

何かをやり始めるにはエネルギーが必要だ。 何かを「書きたい」と思っても、「書き始める」にはもっとエネルギーが必要だ。 そうして、今まで「書きたい」と思って、書けていなかったものがたくさんあると、今になってしみじみと思うのである。 「髪を切りた…

納得がしたいというのも傲慢な話だ。

自分の身の回りの出来事に納得がしたいというのも傲慢な話だ。 「それでは納得がいかない」と叫ばれたところで、あなたに納得してもらっ必要なんてさらさらない場面だってあるわけだ。今夜も深夜に恋人は深夜に帰宅した。 私は風邪を引いて寝込んでいたわけ…

人の趣味を笑うな

旧知の友人と酒を飲む機会があった。旧知といっても10年ほどご無沙汰で、動向を知るのは専らTwitterのタイムラインだ。彼は、動物装、着ぐるみコスプレイヤーとでもいうのでだろうか、広義でいうところのケモナーである。さらには写真にも熱心で、何十人とい…

夢を見るんじゃなくて

5月ころから妙な義務感にかられて、以前の人生を振り返ってみた。 そしたら、歌と音楽と芝居をもう一度やってみたくなった。 35歳のおっさんが何を言ってるのかというのが、客観的な感想なのだが、やりたいことをやるのに年齢の制限は関係ないし、そういう「…

キャベツ畑で歌わせて(2)

わたしはその後、小学校、中学校、高校と「うるさい」ことで何度か指摘を受けた。先生からも、同じクラスの子からも。だって、内緒話ができないのだ。 ささやくような声を「ウイスパーボイス」というのだと、中学に上がってから知ったのだが、女の子たちはみ…

他罰的事務処リーマン

愚か者ほど他罰的である、と思う。 「やってない人もいるみたいですけどね」 定例の週次ミーティングで、去年中途で入ってきた二十代半ばの社員が声を荒げて言った。 わたしが勤めている会社は、全社員で百人程度の中小企業だ。ネットの回線工事や、オフィス…

キャベツ畑で歌わせて(1)

「チームでね、あなたの声がうるさくて集中できないって、クレームが出てるの」 マネージャーは半笑いのまま私にそう告げた。 「話がある」と応接ブースに呼び出されたときは、ついに何かやらかしたかと肝が冷えた。冷えたが、話の内情がわかって、わたしの…

投票行って外食するんだ

2019年7月21日、参議議員選挙投票日である。 「選挙があるなあ」と思ったのはどのくらい前だっただろうか。Twitterに流れてくる「若者が選挙に行けば日本は変わる」、「若者が選挙に行っても日本は変わらない」みたいなやりとりをぼんやりと眺めてい…

プラシーボでもいいんです。

ついに総合病院を受診した。 かかりつけ、というわけでもないのだが、以前大病したときにお世話になった医師が勤務している。 木曜の朝一番であれば、検査ができるから、来いとのこと。 そうして、普段の出勤時間よりも早くも息も絶え絶えの身体を引きずって…

自律する神経が調子を失ってしまっているかもしれなくて

さて、熱が下がらない、どうしたものか。 三十七度五分を表示するテルモの体温計を見て「こりゃ風邪だ」と、内科を受診したのが一週間前の今日である。それから、一週間経っても、わたしの微熱はいっこうに改善の気配を見せない。 とりあえず風邪を引いたと…

三七度五分は完璧に標準的な微熱の温度だ。

おとといから三七度をちょっと超える微熱が続いていて、今朝ついにダウンしてしまった。 週のはじめに上司から「仕事中の独り言が多く、周囲が迷惑しているから気を付けるように」とのお達しを受けてから、「だったらもう何も語るまい」との反抗心が芽生え、…

キックボクシングジムの幽霊会員

そのときは夢中で思い至らなかったのだが、あとになってから、「これから始めることは本当に正しいのだろうか?」と考えてしまうことがある。 たとえば、習い事だ。 まだ僕が荒川区に住んでいた頃のこと、近所にキックボクシングのジムがあると知った。 事務…

在宅勤務で苛立つこともあるのだなと

2020年、日本にオリンピックがやってくる。 今でさえ、都心の朝夕の通勤ラッシュはストレスフルな現状である。2020年のオリンピックに向けて日本が備えようとしているのがテレワークだ。 事務所に出社せず、自宅や、カフェで仕事をする。サラリーマンが出社…

起きない人と過ごす一日は考えることの多い一日だった

昼前から続く微かな寝息に、どんな夢を見ているのだろうか、なんてことは思わない。 眠りに落ちるのも、溺れるのも得意な彼は、きっと、目が覚めてはっとするような夢は見ない。たとえば、暖色系のマーブル模様の濁流に、押し流されたり、沈められたり、打ち…

同居人のこと

同居人がまた帰ってこない。深夜、店で事務作業をしていたら寝てしまったらしい。思い出してみれば、昨夜も終電に間に合わず、始発で帰ってきて、シャワーだけ浴びてまた仕事へ出かけて行った。もう5年一緒に暮らしているので、やつの職場の黒さはただ一緒…

キーボードを新調した

私は文章をタイプするのが好きだ。 そのせいか、キーボードを用いた「打鍵感」には並々ならぬこだわりがある。 「弘法筆を選ばず」という言葉もあるが「鬼に金棒」という言葉もある。 私が鬼か凡なる人かはわからないが、打鍵感の良いキーボードが私に装備さ…